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調停委員を味方につけるには?調停を有利に進める4つのポイント

遺産分割協議がまとまらず、家庭裁判所での「遺産分割調停」に臨むことになった。調停は話し合いの手続きとはいえ、裁判所という慣れない場所で、自分の主張をどう伝えれば良いのか、不安に思う方は多いでしょう。「調停委員はどちらの味方をしてくれるのだろうか」「どうすれば調停を有利に進められるのか」と、その進め方に悩んでいる方も少なくありません。

調停委員を「味方につける」という表現は少し直接的かもしれませんが、調停委員にあなたの主張の正当性を理解してもらい、信頼を得ることが、調停を有利に進める上で極めて重要であることは間違いありません。この記事では、数多くの相続調停を手掛けてきた経験から、調停委員の信頼を勝ち取り、納得のいく解決を目指すための4つの重要なポイントについて、税理士・司法書士有資格の弁護士が分かりやすく解説します。

そもそも調停委員とは?役割を正しく理解する

ポイントを解説する前に、まずは調停委員の役割を正しく理解しましょう。調停委員は、裁判官と共に調停委員会を組織し、相続人間の話し合いを仲介する、中立・公平な立場の第三者です。通常、地域の有識者などから選ばれた男女各1名が担当します。

彼らの役割は、どちらか一方の「味方」をすることではありません。各相続人の主張を丁寧に聞き、法的な観点や一般的な常識に照らし合わせ、全員が納得できる「妥協点」を探り、円満な解決(合意形成)に導くことが最大の使命です。この役割を理解することが、調停に臨む上での大前提となります。

相続調停を有利に進める4つのポイント

調停委員に「この人の主張はもっともだ」「信頼できる」と思ってもらうためには、感情的な訴えだけでは不十分です。以下の4つのポイントを意識して、調停に臨みましょう。

ポイント1:主張に一貫性を持たせ、客観的な証拠を示す

「兄は生前、親から多額の援助を受けていたはずだ」といった主張をするなら、それを裏付ける預金通帳の写しやメモなどの客観的な証拠を提出することが重要です。感情的な不満だけでなく、具体的な事実と証拠に基づいて、主張を一貫させましょう。調停委員は、根拠のある、論理的な主張に耳を傾けます。

ポイント2:感情的にならず、冷静かつ丁寧な態度を貫く

相手方への不満から、調停委員の前で感情的に相手を罵ったり、大声を出したりすることは絶対に避けるべきです。それは、あなたが「冷静な話し合いができない人」という印象を与え、調停委員を味方から遠ざけてしまいます。どんなに腹が立っても、調停委員に対しては常に冷静かつ丁寧な言葉遣いを心がけ、理路整然と話すことが信頼につながります。

ポイント3:譲歩できる点とできない点を明確にする

調停は、お互いが100%満足する結果を得る場ではありません。「これだけは絶対に譲れない」という核心部分と、「この点については譲歩しても良い」という部分を自分の中で整理しておくことが重要です。妥協点を探り解決の姿勢を示すことで、調停委員はあなたが現実的な解決を望んでいると理解し、相手方への説得も行いやすくなります。また、自分の主張を整理しておけば調停員から譲歩を求められても混乱せずに手続きを有利に進めることが可能でしょう。

ポイント4:弁護士を代理人とし、法的な主張を整理する

上記のポイントを、ご自身一人で実践するのは非常に困難です。弁護士に依頼すれば、あなたの感情的な思いを法的な主張へと整理し、必要な証拠を収集し、あなたに代わって調停委員に説得的に伝えることができます。また、相手方への反論や、調停委員からの不意な質問にも、冷静かつ的確に対応することが可能です。

虎ノ門法律経済事務所 横須賀支店の強み

  • ①1972年創立、所属弁護士数約100名の実績と経験
    1972年の創立以来、半世紀にわたり数多くの相続案件を手掛けてまいりました。約100名の弁護士が所属しており、それぞれの事案で蓄積された豊富な判例知識と実務経験を基に、最適な解決策をご提案します。
  • ②税理士・司法書士有資格の弁護士が対応
    相続問題、特に不動産や多額の財産が関わるケースでは、税務の視点が欠かせません。当事務所横須賀支店には、税理士・司法書士有資格の弁護士が在籍しています。法務と税務、登記の全方面から多角的なアドバイスをして最善の解決を目指します。
  • ③グループ内で連携したワンストップサービス
    当事務所は、司法書士、税理士、土地家屋調査士、不動産鑑定士、不動産仲介業者がグループ内に存在するため、各専門家と緊密に連携し、あらゆる手続きをワンストップでサポートすることが可能です。

相続にお困りの方は虎ノ門法律経済事務所にご相談ください。

相続調停を有利に進める秘訣は、いかに「客観的」で「理性的」であるかを調停委員に示せるかにかかっています。「調停委員を味方につける」とは、感情論で同情を誘うことではなく、法的な根拠と冷静な態度で「信頼」を勝ち取ることなのです。私たち弁護士は、そのための最善の戦略とサポートを提供します。調停に臨む際は、ぜひ一度ご相談ください。

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本記事は、令和7年8月11日時点の法令等に基づき作成しております。法改正などにより、最新の情報と異なる場合がございます。具体的な事案については必ず弁護士にご相談ください。

この記事の執筆者
弁護士法人TLEO 虎ノ門法律経済事務所横須賀支店 横須賀支店長・パートナー弁護士・税理士 中村 賢史郎
保有資格弁護士、税理士、司法書士有資格
専門分野相続事件・離婚事件・不動産事件・破産事件を主に取り扱う
広島大学(夜間主)で、昼に仕事をして学費と生活費を稼ぎつつ、大学在学中に司法書士試験に合格。相続事件では、弁護士・税理士・司法書士の各専門分野における知識に基づいて、多角的な視点から依頼者の最善となるような解決を目指すことを信念としています。
経歴広島大学法学部夜間主卒業
広島大学法科大学院卒業
平成21年 司法書士試験合格
令和3年4月 横須賀支部後見等対策委員会委員
令和5年2月 葉山町固定資産評価審査委員会委員
令和6年10月 三浦市情報公開審査会委員
令和6年10月 三浦市個人情報保護審査会委員
令和7年1月 神奈川県弁護士会横須賀支部役員幹事
令和7年3月 神奈川県弁護士会常議員