【遺言書トラブル】名前の記載がない遺言書の有効性を証明し、全財産を相続

依頼者(年齢・性別・職業)
44歳 男性 会社員
遺産の種類
不動産(賃貸マンション)、現金
主な紛争相手
叔父(被相続人の弟)
ご相談前の状況
「全財産を息子に相続させる」という父親の自筆証書遺言がありましたが、苗字のみで名前の記載がない等の不備がありました。これを理由に、生前疎遠だった叔父が「遺言は無効だ」と相続権を主張し、特に収益性の高い賃貸マンションの共有を求めてきました。
ご依頼内容
父親の遺志を尊重し、遺言の有効性を法的に認めさせて全財産を相続したい。叔父との紛争を早期に解決し、賃貸マンションの経営に専念したいとのご依頼でした。
弁護士の対応と結果
遺言書の記載不備が有効性を覆すものではないことを立証するため、大正時代の判例等を調査。さらに、主治医や近隣住民などから父親の遺言作成時の意思能力が正常であったことの証言を収集しました。家庭裁判所での遺言書検認手続きを経て遺言の有効性を確認し、叔父には遺留分も発生しないことを法的に説明。 最終的に叔父も遺言の有効性を認め、依頼者様が全財産を相続する合意が成立しました。
この記事の執筆者

弁護士法人TLEO 虎ノ門法律経済事務所横須賀支店
横須賀支店長・パートナー弁護士
中村 賢史郎
保有資格弁護士、税理士、司法書士有資格
専門分野相続事件・離婚事件・不動産事件・破産事件を主に取り扱う
広島大学(夜間主)で、昼に仕事をして学費と生活費を稼ぎつつ、大学在学中に司法書士試験に合格。相続事件では、弁護士・税理士・司法書士の各専門分野における知識に基づいて、多角的な視点から依頼者の最善となるような解決を目指すことを信念としている。
広島大学(夜間主)で、昼に仕事をして学費と生活費を稼ぎつつ、大学在学中に司法書士試験に合格。相続事件では、弁護士・税理士・司法書士の各専門分野における知識に基づいて、多角的な視点から依頼者の最善となるような解決を目指すことを信念としている。
経歴広島大学法学部夜間主卒業
広島大学法科大学院卒業
平成21年 司法書士試験合格
令和3年4月 横須賀支部後見等対策委員会委員
令和5年2月 葉山町固定資産評価審査委員会委員
令和6年10月 三浦市情報公開審査会委員
令和6年10月 三浦市個人情報保護審査会委員
令和7年1月 神奈川県弁護士会横須賀支部役員幹事
令和7年3月 神奈川県弁護士会常議員
広島大学法科大学院卒業
平成21年 司法書士試験合格
令和3年4月 横須賀支部後見等対策委員会委員
令和5年2月 葉山町固定資産評価審査委員会委員
令和6年10月 三浦市情報公開審査会委員
令和6年10月 三浦市個人情報保護審査会委員
令和7年1月 神奈川県弁護士会横須賀支部役員幹事
令和7年3月 神奈川県弁護士会常議員