【生前贈与と相続】姉への「特別受益」を立証し、不公平を是正した遺産分割

依頼者(年齢・性別・職業)
41歳 女性 主婦
遺産の種類
不動産(戸建住宅・土地)、預貯金
主な紛争相手
長女(依頼者の姉)
ご相談前の状況
父親は生前、姉には住宅購入資金として1,500万円を援助するなど、多額の援助を行っていました。一方で依頼者様はほとんど援助を受けていませんでした。相続時、姉は「生前の援助は関係ない」と遺産の均等割を主張。長年の不公平感から、せめて相続では公平な分割を望んでいましたが、姉が応じずお困りでした。
ご依頼内容
姉が受けた生前贈与を「特別受益」として相続財産に含めて計算し直してほしい。実家の単独相続を希望されていました。
弁護士の対応と結果
銀行記録や不動産登記等から、姉が受けた住宅購入資金1,500万円等の援助、合計2,000万円以上を「特別受益」として立証。遺産総額3,200万円にこの特別受益2,000万円を加えた5,200万円を「みなし相続財産」として計算することを主張しました。調停では姉も特別受益の存在を認め、 最終的に依頼者様が実家(評価額2,400万円)を単独相続し、姉は預貯金800万円のみを取得する協議が成立。公平な解決が実現しました。
この記事の執筆者

弁護士法人TLEO 虎ノ門法律経済事務所横須賀支店
横須賀支店長・パートナー弁護士
中村 賢史郎
保有資格弁護士、税理士、司法書士有資格
専門分野相続事件・離婚事件・不動産事件・破産事件を主に取り扱う
広島大学(夜間主)で、昼に仕事をして学費と生活費を稼ぎつつ、大学在学中に司法書士試験に合格。相続事件では、弁護士・税理士・司法書士の各専門分野における知識に基づいて、多角的な視点から依頼者の最善となるような解決を目指すことを信念としている。
広島大学(夜間主)で、昼に仕事をして学費と生活費を稼ぎつつ、大学在学中に司法書士試験に合格。相続事件では、弁護士・税理士・司法書士の各専門分野における知識に基づいて、多角的な視点から依頼者の最善となるような解決を目指すことを信念としている。
経歴広島大学法学部夜間主卒業
広島大学法科大学院卒業
平成21年 司法書士試験合格
令和3年4月 横須賀支部後見等対策委員会委員
令和5年2月 葉山町固定資産評価審査委員会委員
令和6年10月 三浦市情報公開審査会委員
令和6年10月 三浦市個人情報保護審査会委員
令和7年1月 神奈川県弁護士会横須賀支部役員幹事
令和7年3月 神奈川県弁護士会常議員
広島大学法科大学院卒業
平成21年 司法書士試験合格
令和3年4月 横須賀支部後見等対策委員会委員
令和5年2月 葉山町固定資産評価審査委員会委員
令和6年10月 三浦市情報公開審査会委員
令和6年10月 三浦市個人情報保護審査会委員
令和7年1月 神奈川県弁護士会横須賀支部役員幹事
令和7年3月 神奈川県弁護士会常議員